森・濱田松本法律事務所 RECRUITMENT

留学VOICE

福田 剛 弁護士

2013年登録

MHMでの仕事内容、留学を志した経緯

大学生の頃から国際的な仕事に興味があり、学生主催の国際交流活動に参加する等、将来的に海外留学したいという希望を抱いていました。森・濱田松本法律事務所への入所後、留学までの間は、M&A、ジェネラルコーポレート、訴訟・紛争等様々な業務に従事していました。クロスボーダー案件に携わることも多く、その中で、日本にも大きな影響を与えているアメリカの最先端のプラクティスを学ぶため、クロスボーダー業務に必要なコミュニケーション能力をより向上させるため、そして日々の業務から少し離れた視点からこれまでの業務を振り返りつつ、今後弁護士として何を目指していくかについて再考するための機会として、アメリカのロースクールに留学したいと思うようになりました。

出願で苦労したこと

出願に際しては、各ロースクールが用意しているアプリケーション・フォームに加えて、パーソナルステートメント、推薦状、TOEFL(求められる点数はロースクールによって異なります)等が必要になります。忙しい業務の合間を縫って、スケジュール通り各作業をこなしていかなければならないので、出願作業には想像以上に苦労しました。特に、(どこまで重視するかはロースクールによって異なるようですが、)パーソナルステートメントは、履歴書(Resume/CV)には記載しないような文字通り「パーソナル」なストーリーを織り込むことが求められるので、一苦労でした。多少なりとも法律以外のバックグラウンドがあった方が、パーソナルステートメントも書きやすいかもしれません。

ロースクールでの生活

ハーバード大学ロースクールでは、8月中頃から2週間程度LL.M.の学生のためのオリエンテーションがあり、アメリカ法の基礎に関する授業、アドミニ関係のセッションに加えて、夕方から夜にかけては毎日のように学生間の交流を深めるためのソーシャルイベントが行われます。ソーシャルイベントが多過ぎる、逆にソーシャルイベントがあっても180人のLL.M.の学生全員とは交流できない、食事の質がイマイチ、JDの学生のオリエンテーションが始まったら食事の質が向上した等々不満を述べる学生もいるものの、授業が本格的に始まって忙しくなる前に、一通り学生間で仲良くなる機会として肯定的に捉える学生が多かったように思います。私自身も、(また今日も「初めまして」「ここに来る前は何していたの?」といったお決まりの会話をしなければならず億劫になることもありましたが、)実際に授業が始まると思っていたよりも忙しく、他の学生もソーシャルイベントに参加する頻度が減るので、オリエンテーションがあってよかったと感じています。
授業は、秋学期と春学期の2期制となっていて、学生は各期に3~5個授業を履修します。また、秋学期と春学期に加えて、1月の2週間程度が「冬学期」とされており、その間は1つ授業(グループプロジェクト的なもの)を選択して毎日集中的にその授業に参加します。私は、秋学期は、Corporations、Securities Regulation、Current Issues in Corporate Governance及びLegal Research, Writing and Analysis IIを取っています。いずれの授業も内容が凝縮されており、事前の予習課題も多いので、(事務所で勤務していたときよりは余裕がありますが(笑))それなりに大変です。アメリカのロースクールといえばソクラティックメソッドというイメージで、実際にそうした授業もあるのですが、意外に講義主体の授業もあり、進行の仕方は様々です。例えば、Corporations(日本の会社法のようなイメージ)の授業では、ケースブックのケースや事例問題をソクラティックメソッドで検討する回と、法文・制度等のレクチャーを受ける回に分かれています。アメリカの学生は(内容の正否を問わず)とにかく積極的に発言をするというイメージがありましたが、日本の学生よりは積極的で授業中によく質問もするものの、ただ思いついたことを言うためだけに手を挙げるという人は少なく、それなりに答えに自信があるときにこそ発言をする学生が多いように思います。むしろ授業の内容によっては、実務経験のあるLL.M.の学生の方が積極的に発言していることもあります。他方、Securities Regulation(日本の金商法のようなイメージ)の授業は、証券訴訟で実際に専門家として証言する機会が多いという教授が、実際の経験を紹介してくれるという点で実務的な面もありつつ、原則は一方的な講義形式です。Current Issues in Corporate Governanceは、各回著名なゲストスピーカー(アメリカを代表する法律事務所のパートナー等)が来て、コーポレートガバナンスに関する最近のホットなイシューを議論するというセミナーですが、リーディング課題が毎回100~200頁程度あるうえ、課題についてのコメントを用意しなければならないので、大変です。

キャンパスの外で

課外活動にも精力的に参加しています。9月の頭には、Labor Day(アメリカの休日)の連休に合わせて、学生同士でボストンの近郊のリゾート地であるケープコッドへ旅行しました。外国の学生は行き当たりばったりで、現地に着いてからのプランはほとんど決めておらず、到着してから毎日何をするか喧々諤々の議論が交わされ、他の学生との交流の機会として素晴らしいものでした。直近では、インドのお祭り(?)的なイベントであるDiwaliをフィーチャーしたパーティーがインドの学生を中心に開催され、激しいボリウッドダンスが繰り広げられました。学生組織による活動も盛んで、毎日多くのランチイベントが開催され、(無料のランチと共に)著名なゲストスピーカーの講演を聴くことができます。私は、今のところBeeritas(ビールクラブ)及びIn Vino Veritas(ワインクラブ)に所属しています(両クラブともハーバード大学のマークに書かれたラテン語「VERITAS」をもじっているようです。)。春学期は、プロボノ活動をしている団体にも参加しようと考えています。