ケンブリッジ大学の環境政策修士課程への留学に至った経緯
事務所では幅広い金融法務の経験を積むことができましたが、なかでも、再生可能エネルギー発電所へのプロジェクトファイナンスや、環境指標と貸出条件が紐付いたサステナブルファイナンスなど、環境分野と密接に関連するファイナンス案件が多かったため、次第に、金融だけでなく環境分野の知見も深めたいと思うようになりました。また、環境分野を取り扱うにあたっては、分野横断的な知識も必要であり、リーガルにとどまらず幅広い視点から理解を深める必要も感じていました。さらに、環境問題については、文字どおり、国境がなく、国際的なルール形成が活発であるため、世界の最新の議論・動向を学ぶ必要も感じていました。
そこで、留学先で様々な角度から環境について学び、「環境×金融」の双方に詳しい弁護士として自らを差別化したいと考えるようになりました。これを踏まえ、留学1年目はシカゴ大のロースクールで米国の環境法、Law & Economicsを中心に学び、留学2年目はケンブリッジ大の環境政策修士課程で欧州の環境政策、環境経済学、国際環境法などを幅広く学ぶことにしました。